こんにちは、松井です。
バイナリーオプションを分析する際、みなさんはどのようなテクニカルツールや方法を使っていますか?
「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「RSI」「ストキャスティクス」などさまざまだと思いますが、「エンベロープ」と呼ばれるテクニカルツールをご存じでしょうか?
バイナリーオプションは勝率が大切なため、良い手法に巡り合う必要がありますが、なかなか有効な手法が見つけられないでいる人や新たな手法を探している人はエンベロープを使った手法を試してみてもいいかもしれません。
今回の記事では、「エンベロープ」の特徴、MT4における使い方、他のテクニカルツールと合わせた分析方法について徹底解説します。
ちなみに今回紹介する手法は、細かな数値までも解説しますので、すぐに試すことが可能です。
自分に合っている手法を見つけられれば、メンタル面も安定し、より高いパフォーマンスを維持できるようになりますので、今回の記事を最後まで読んでみてください。
なお、まだハイローオーストラリアの口座を持っていない人やこれからバイナリーオプションをはじめようと考えている人はぜひこの機会に口座開設してみてください。
- エンベロープとボリンジャーバンドの違いについてわかる
- MT4におけるエンベロープの設定方法や数値がわかる
- エンベロープと他のインジケーターを組み合わせたおすすめの手法がわかる
バイナリーオプションのインジケーター 「エンベロープ」とは?
最近、バイナリーオプションでも使用されているインジケーター、「エンベロープ」ですが聞きなれない人も多いのではないでしょうか。
エンベロープは一見するとボリンジャーバンドに見た目が似ているため、区別がつかない人もいるかと思いますので、まずはボリンジャーバンドとの違いについて解説します。
ボリンジャーバンドと何が違うのか?
まず、下画像を見てみてください。
どちらも見た目が非常によく似ているため、区別するのが難しいかもしれません。
ボリンジャーバンドもエンベロープも、上下のラインにローソク足がタッチしたタイミングで反発しやすいという特徴があり、逆張りに有効なインジケーターとして高い人気があります。
では同じような使い方をするこの2つにはどのような違いがあるのかというと、それは形成するバンドの算出方法にあります。
ボリンジャーバンドは、標準偏差などの統計的な要素を盛り込んで算出するため、価格変動の大小によってバンド幅が広くなったり、狭くなったりする特徴があります。
しかし、エンベロープは移動平均線から単純に何%か乖離したラインを表示するので、ボリンジャーバンドと違い常に一定幅のバンドが推移するようになります。
計算方法が違うだけで、バイナリーオプションにおける使い方は同じであると考えてよいでしょう。
ちなみにボリンジャーバンドについて詳しく解説している記事もありますので、そちらも併せて読むことでよりそれぞれの特徴や違いについて知ることができます。
エンベロープの特徴
ここでは、エンベロープの特徴について解説します。
エンベロープとは
- 移動平均線を基準とし、上下に一定の幅で乖離させた線を表示させるインジケーターの一種です。移動平均線からの距離を見て、買われすぎているのか、売られすぎているのかを判断することができます。バイナリーオプションでは主に逆張りで利用されることが多いのが特徴です。
価格が反転するタイミングを見極める
バイナリーオプションにおけるエンベロープの使い方として、価格が反転するタイミングを見極める判断をする使用方法があります。
この方法は、バイナリーオプションにおけるエンベロープの使い方の基本でもありますのでしっかりと覚えていきましょう。
まず、上の画像のように、ローソク足が上下のエンベロープに触れた後、価格が移動平均線の方向へ戻ろうとする特徴があります。
バイナリーオプションにおけるエントリーポイントの判断基準は以下の通りです。
エントリーポイントの判断基準
- HIGHエントリー:ローソク足がエンベロープの下弦に触れた時
- LOWエントリー:ローソク足がエンベロープの上弦に触れた時
トレンドの発生を確認する
もうひとつエンベロープの特徴を使ったバイナリーオプションの手法があります。
それは、トレンド発生のタイミングを察知できることです。
下の画像のようにエンベロープの上弦を超えて上昇トレンドが発生したことがわかります。
ローソク足は基本的にエンベロープのバンドの中を推移するため、エンベロープの上弦、もしくは下弦を大きく突き抜けた場合、トレンドが発生したと判断できるのです。
トレンド発生のタイミング
- 上昇トレンド:ローソク足がエンベロープ上弦を突き抜けた時
- 下降トレンド:ローソク足がエンベロープ下弦を突き抜けた時
相場の勢いが特に強い時は上記のような傾向がみられますので、トレンド早期発見に繋がります。
レンジ相場に強い
レンジ相場であれば、エンベロープの範囲内を推移する確率が高くなるため、上弦もしくは下弦にタッチしたタイミングで価格が移動平均線の方向へ反転しやすくエントリータイミングを見極めやすくなります。
また、エンベロープを大きく価格が超えるようであれば、トレンド相場への転換と判断することも出来ますので、今はエントリーするタイミングではないということの判断も可能になります。
MT4のチャートにエンベロープを設定する方法
エンベロープの特徴について理解できたところでここからは実際にMT4を使ってエンベロープを設定していきましょう。
MT4への導入方法
MT4でエンベロープを導入するのは移動平均線などを導入する際の手順と変わりません。
「挿入」→「インディケーター」→「トレンド」→「Envelopes」の順で導入することができます。
エンベロープの設定値
先ほどの手順でエンベロープをチャート上に表示できたと思いますが、エンベロープはパラメーターの数値を自由に設定することができます。
ここでは、設定値などについて詳しく解説します。
エンベロープを設定する際に重要なパラメーターは以下の2つです。
・期間
・偏差
一般的な設定値は、期間が「20~21」偏差が「0.30」と言われているため、そのあたりで設定するといいでしょう。
一般的な数値というのはよく使われるものであるため、信頼度も高く多くのトレーダーが参考にしているということになりますので、まずは紹介した数値でエンベロープを使ってみましょう。
通貨ペア別偏差の数値
- USD/JPY:偏差0.05
- GBP/JPY:偏差0.1%
- AUD/JPY:偏差0.09%
- AUD/USD:偏差0.08%
- EUR/JPY:偏差0.1%
- EUR/USD:偏差0.07%
トレーダーによっては、上記のように通貨ペアごとに「偏差」を変更する人もいるのでこれらを参考にしてみるのもいいかもしれません。
まだ、MT4を導入していないという人や基本的な使い方がわからないという人はこちらの記事でMT4について詳しく書いていますので、こちらも確認してみてください。
バイナリーオプションでエンベロープを使用した手法
ここからは、実際にバイナリーオプションで使える他のインジケーターと組み合わせた手法について紹介します。
RSIと組み合わせた手法
まずは、「エンベロープ+RSI」の組み合わせ手法です。
1.インジケーターの設定数値
エンベロープとRSIの設定数値は以下の通りです。
エンベロープの設定数値
- 適用価格:Close
- 移動平均の種別:Simple
- 期間:15
- 偏差:0.05%
RSIの設定値
- レベル:30と70
- 移動平均の種別:Simple
- 期間:14
2.エントリーポイント
この手法のエントリーポイントは、エンベロープにトーソク足が触れ、RSIも30以下または70以上になっているタイミングとなります。
HIGHエントリー
- エンベロープの下弦にローソク足が触れている
- RSIが30以下
LOWエントリー
- エンベロープの上弦にローソク足が触れている
- RSIが70以上
エンベロープと同じくRSIもバイナリーオプションの逆張りに強いインジケーターなので相性が良く安定した勝率を狙うことができるでしょう。
ストキャスティクスと組み合わせた手法
次は、ストキャスティクスとの組み合わせによる手法です。
オシレーター系のインジケーターであるストキャスティクスもRSI同様、エンベロープと相性が良い逆張り手法となります。
この手法のポイントはエンベロープに触れた際の反転サインに加え、ストキャスティクスのゴールデンクロスもしくは、デッドクロスを見て、エントリータイミングを探っていくことにあります。
1.インジケーターの設定数値
今回の手法におけるエンベロープとストキャスティクスの設定数値は以下の通りです。
エンベロープの設定数値
- 適用価格:Close
- 移動平均の種別:Simple
- 期間:15
- 偏差:0.05%
ストキャスティクスの設定数値
- +%K期間:14
- +%D期間:3
- スローイング:3
2.エントリーポイント
それではこの手法のエントリーポイントについて詳しく解説します。
画像のようにエンベロープ上のラインにローソク足がタッチしたタイミングで、ストキャスティクスがゴールデンクロスした場合にHIGHエントリーというのがこの手法のエントリーポイントになります。
この手法のエントリー条件は以下の通りです。
HIGHエントリー
- エンベロープの下弦にローソク足が触れている
- ストキャスティクスが、20以下でSlow%KがSlow%Dを下から上に突き抜けているいわゆるゴールデンクロスが発生している
LOWエントリー
- エンベロープの上弦がローソク足に触れている
- ストキャスティクスが、80以上でSlow%KがSlow%Dを上から下に突き抜けているいわゆるデッドクロスが発生している
また、稼げるバイナリートレーダーになるためには相場の本質やテクニカル分析を身につける必要があります。
それらについてはこれらの記事で詳しく解説していますのでぜひあわせてご覧ください。
この記事で得られる事バイナリーオプションのチャートの分析方法 バイナリーオプションで勝つための攻略法 バイナリーオプション攻略の注意点こんにちは、松井です。 バイナリーオプションをトレードする方にと[…]
まとめ
今回は、バイナリーオプションにおけるエンベロープの使い方について解説しました。
ボリンジャーバンドと似ているものの、エクスパンションやスクイーズはせず、一定の乖離率を維持しながらも逆張りのタイミングやトレンドの発生ポイントがわかりやすいテクニカルツールであることがわかっていただけたのではないでしょうか。
また、同じ逆張りで使用するストキャスティクスやRSIといったオシレーター系のテクニカルツールと合わせて使うことでより根拠の強い逆張りエントリーができるというメリットもあり、バイナリーオプションとも相性がいいテクニカルツールといえるでしょう。
今回紹介した数値設定などはあくまでもバイナリーオプションで使われている一般的なものですので、これに自分なりの設定を加えてより勝率を上げていってもいいと思います。
今回紹介した手法や他の手法を試す際は、実践ではなく必ずデモトレードで一度試してから実践で使っていくようにしてください。
このほかにもバイナリーオプションにはさまざまな手法が存在しますので、情報収集をして自分に合った手法を見つけていって勝てるトレーダーを目指していきましょう。
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