今回の記事では、具体的にどのようなポイントに着目して相場を見れば有効なラインを引けるのか、実際のチャートを使って説明していきます。
有効なラインを見分けることができれば、相場の転換点を見分ける手助けにもなりますし、勝率の高いポイントでのエントリーも可能となってきますのでぜひ参考にしてください。
この記事で得られる事
- ダウ理論を用いた根拠の強いラインの引き方が理解できる
- ダウ理論を用いた具体的なエントリーポイントが理解できる
目次
ライン(水平線)を引くときのポイント
まずはラインを引く際のポイントは以下の2つが挙げられます。
ラインを引くポイント
- 前日の最安値・最高値にラインを引く
- 「押し安値」、「安値」と「戻り高値」、「高値」を意識する
そして今回は2つめの「押し安値」と「戻り高値」を意識して引いたラインを例に説明していきます。
「押し安値」と「戻り高値」についてはこちらの記事をご覧ください。
「ダウ理論を用いた相場の転換点?バイナリーにおけるエントリーを公開!」
チャートを使っての解説①
では実際のチャートを使って具体的なラインについて説明していきます。
まずは、以下のチャートを見てください。
(チャートには高値と安値がわかりやすいように「ZigZag」というインジケーターを挿入しています)

ヒントは先ほどお伝えした、「押し安値」、「安値」と「戻り高値」、「高値」を意識するという事です。
では正解をお伝えします。
以下の図は実際に「戻り高値」と「高値」の位置にラインを引いたチャートです。
(高値と示している箇所はその後安値を更新できなかったため「戻り高値」とはなりません)
そして、この2本のラインを比較した場合、「戻り高値」の方を重視します。
ポイント
ちなみに、逆張りでの取引のセオリーとしては、何度も説明していますが「相場の流れと同じ方向にエントリーする」を意識してください。
(相場が下降トレンドであればLowエントリーが有利ということです)
実際にどちらのラインが意識されているのかは、下の図でも示している通り、「戻り高値」の位置で引いたラインで強く意識されて反発しているのがわかると思います。

それは、「戻り高値のライン」をブレイクしたポイントがトレンドの転換点となります。
下の図はそのトレンドの転換点を拡大したチャートです。
再び、戻り高値のラインで反発していますが、ブレイク後上昇トレンドが発生しています。

僕の考えとしては、下の図で示したポイントでエントリーします。
なぜなら、
- 上昇トレンドにおけるHighエントリー(相場の流れと同じ方向のエントリー)
- 戻り高値のラインという意識されやすいライン
というのが大きな根拠となるからです。
仮にこの時のローソク足が下ヒゲを形成するような場合だと、もう少し根拠としては強くなるので覚えておきましょう。
チャートを使っての解説②
もう1つ、他の場面でのラインの引き方についても説明します。
下のチャートは上昇トレンドにおける「押し安値」の位置にラインを引いています。

その確認方法は、より上位のローソク足を確認して判断します。
上のチャートは5分足で示していますが、このチャートを15分足に切り替えると以下のようになります。
15分足のチャートで見ると、5分足で「押し安値②」として見ていたポイントは、安値として捉えられていません(ZigZagに着目してください)。
ポイント
つまり、上位足で見た時に安値として捉えることができない = 意識されづらい
となってきますので、「押し安値①」の方が意識されやすいということです。
そして、このチャートをさらに時間を進めた時のチャートが以下の図です。
- 太い赤線:先ほどの「押し安値①」のライン、
- 細い赤線:5分足で見た時に「押し安値②」として捉えたラインです
(厳密にいうと15分足では安値として捉えられないので、本来なら「押し安値」としては認識されないですが、便宜上「押し安値②」として表記しています)。
チャートの右側を見てもらえばわかるように「押し安値①」のライン付近でローソク足がもみ合っており、相場がどちらの方向に行こうか迷っているのがわかると思います。

そしてこの「押し安値①」のラインをブレイクして初めてトレンドの転換と判断しエントリーポイントを探すことができます。
このチャートでのエントリーの例としては
エントリーポイント
- ラインをブレイクしてからの順張りでのエントリー
- 再びこのラインに戻ってきた時に逆張りでのLowエントリー

まとめ
今回の記事では実際のチャートを使って有効なラインの見分け方を説明しました。
ダウ理論に基づいてしっかりと「押し安値」と「戻り高値」を把握することができれば重要なラインが明確になるので相場の転換点、有効なエントリーポイントを見つけることができるので自分自身でも実際のチャートを使ってラインを引いて練習してみるのが有効です。
また、今回紹介したライントレードと合わせた勝率アップの秘訣を知りたい方はこちら↓