この記事で得られる事
- 為替相場における各時間帯の特徴が理解できる
- トレードスタイルによって気をつける時間帯が理解できる
「バイナリーオプションにおいてどの時間帯が勝ちやすいですか?」
こんな質問をよくいただきます。
為替相場は株式相場と違い、
世界中の市場が24時間取引できるため各時間帯によって値動きの特徴が異なります。
よって、各時間帯の特徴を理解すればおのずとあなたのトレードスタイルで気をつけるべき時間帯や、勝ちやすい時間帯が見つかります。
今回はその理解を深めていただく入り口の記事になっていますので、気になる方は是非ご覧下さい。
目次
為替市場とは
外国為替市場とは
円やドルなど異なる様々な通貨を交換する場の事を指します。
「市場」という名前がついてますが、株式の証券取引所のように特定の場所が存在するわけではありません。
あくまで売り手と買い手が通信を通して行う相対取引を採用しています。
以下に示す図は、主要為替市場の取引時間を表しています。
注意ポイント
それぞれの市場が、上記の時間ぴったりにオープンするわけではなく、あくまでその時間頃にそれぞれの国のトレーダーの取引が活発になるという事を覚えておいてください。
夏時間と冬時間
海外ではサマータイムという制度が導入されています。
よって夏と冬で市場のオープン時間が異なります。
夏時間のほうが1時間早くなります。
夏時間と冬時間の切り替わり
ニューヨーク市場の夏時間 : 3月 第2 日曜日 ~ 11月 第1 日曜日 まで
ロンドン市場の夏時間 : 3月 最終日曜日 ~ 10月 最終日曜日 まで
各時間帯・マーケットの特徴
それでは各時間帯・マーケットの特徴を解説していきます。
ちなみに以下で解説している時間は夏時間をもとに日本時間で記載しています。
オセアニア市場
オセアニア市場とはニュージーランドやウェリントンの都市を指し、
その都市を中心に取引が活発で5時〜15時活発な市場です。
5〜9時の傾向
- 市場参加者も少なく値動きが小さい時間帯
- 週明けは大きな値動きを見せることもある
- 金曜終値と月曜始値が大きくかい離する「窓開け」
市場参加者も少なく値動きが小さい時間帯ですが、
1日の起点となる市場でもあるので各トレーダーも注目しており、1日の動きに影響を与える場合もあります。
金曜終値と月曜始値が大きくかい離する「窓開け」
週末の要人発言や経済指標の発表により、
金曜日の終値と月曜日の始値で大きくかい離した時に窓が空いたようなチャートを形成することから「窓開け」と呼ばれる現象が発生しやすくなります。
FXの視点になるのですが窓開けが発生した場合、
窓を埋めるように金曜日の終値に価格が戻る傾向にあるのを利用して取引が行われやすいです。
東京市場
三大外国為替市場の1つで日本人の取引が多い時間帯です。
9〜15時の傾向
- 個人投資家によるドル円クロス円が活発になる
- 9時55分の「仲値」の動きに注目
- 基本レンジ相場だがトレンドが発生すると継続することもある
個人投資家によるドル円クロス円が活発になる
この時間に取引する日本人トレーダーはUSD/JPYの逆張りを好むと言われています。
そんなことからこの時間に取引する日本人トレーダーは「ミセス・ワタナベ」と総称されいます。
特徴として一定数の買いの後は売りが入るといったレンジ相場が形成しやすく、比較的穏やかな値動きとなります。
9時55分の「仲値」の動きに注目
銀行などの金融機関が公示するその日の為替レートの事を「仲値」と呼びます。

基本レンジ相場だがトレンドが発生すると継続することもある
基本的にレンジ相場を形成しますが、トレンドが発生した場合そのトレンドが継続する傾向があります。
ロンドン市場
全体の取引量の約40%を占めるとされる市場です。
ここで一気に市場参加者が増えてくるので、その数に比例し値動きが大きくなる時間帯です。
ポイント
- 15時より急激な値動きが発生しやすいので警戒が必要
- 16時以降、ユーロ・ポンドを中心に大きな値動きが出始める
- 19時〜21時まで落ち着いた値動きを見せ始める。
15時より急激な値動きが発生しやすいので警戒が必要
ロンドン市場のオープンは基本的に16時頃からなのですが、
ドイツのフランクフルトの市場が15時前後にオープンするため、投機筋と言われる短期的な売買で利益を得ることを目的とした投資家が多く入ってきて急激な値動きが発生する事があります。
16時以降、ユーロ・ポンドを中心に大きな値動きが出始める
ロンドン市場が開かれることにより、相場の勢いが加速されユーロやポンドを中心に大きな値動きが出始めます。
19時〜21時まで落ち着いた値動きを見せ始める
欧州の経済指標の発表が終わり一息つく時間帯で、欧州勢の昼休みの時間に当たるのでレンジを形成しやすくなります。
また、ニューヨーク市場に向けてポジションを仕込むトレーダーも多いです。
NY(ニューヨーク)市場
ロンドン市場と時間が重なっていることや、アメリカのファンド筋が活発に取引する時間帯でもあり、米国の経済指標の発表も多いため相場が活発に動くのが特徴です。
21〜2時の傾向
- NY市場スタートによる相場活性化・重要経済指標発表にも注意
- 23時NYオプションカットにより急激な値動き
- 24時ロンドンフィキシング
- 午前2時頃まで値動きが活発になり、読みづらい時間帯
NY市場スタートによる相場活性化・重要経済指標発表にも注意
NY市場オープンによる相場の活性化や経済指標によって相場があれやすくなるので前後1時間は注意が必要となります。
また、最も為替相場が動くと言われるアメリカの雇用統計が毎月第一金曜日の21時30分に発表されます。
注意ポイント
21時ぐらいになるとロンドンでゴールドの値動きが活発になります。ゴールドとドルは逆相関の関係にあり、ゴールドが売られるとドルが買われて、ゴールドが買われるとドルが売られるという事も覚えておいてください。
23時NYオプションカットにより急激な値動き
NYオプションカットとは
通貨オプションの権利行使の最終的な締め切り時間のことです。
通貨オプションとは?
あらかじめ定められた期間や期日に、定められた価格で買う権利、または売る権利を売買する取引のこと
つまり、権利行使の期限が消滅する影響で値動きが激しくなる傾向があるので注意が必要です。
24時ロンドンフィキシング
ロンドンフィキシングとは、東京時間における仲値のロンドン版です。

午前2時頃まで値動きが活発になり、読みづらい時間帯
上記で説明した経済指標やロンドンフィキシングなどの外的要因により相場の動きが不確定で予測しづらくなります。
また、2時以降は市場の参加者が減り、出来高が少なくなってくるのでレンジを形成しやすくなります。
まとめ
今回の記事では、各時間帯の特徴を市場ごとの動きに合わせ紹介しました。
ゴルフで言えば各ホールごとの特徴を知ることに似ています。
ゴルフ経験者ならわかると思いますが、ホールごとに距離や地形が違うため、その時に適したクラブに変えてボールを打ちます。
トレードにおいては、「その時に適した手法を用いる」あるいは「危険なのでエントリーを見送る」など対策をとることができます。
では、このようなことを踏まえ「バイナリーで勝ちやすい時間帯は?」ということについて
一般的には、「取引量が多く流動的な相場のほうがバイナリーでは勝ちやすい」と言われていますが果たしてそうなんでしょうか?
(取引量が多い=今回説明した市場の中だとロンドンやNY市場)
実は、そんな単純ではありません。

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