- プロトレーダーの戦略の立て方を学ぶことができる
- 戦略の立て方が学べるのでトレードの精度が上がる
こんにちは、松井です。
今回の記事では、普段僕がどのような視点でチャートを見て戦略を立てているのかをFXの視点で解説します。
具体的には
- 長期足のチャートを見た環境認識やトレンド転換など、どういった所に注目して取引をしているのか?
- FXの視点で考えた時の入口、出口の戦略を僕がどのように立てて、どのように複数のシナリオを用意しているか?
などといった非常に重要な点に触れています。
少し難易度が高いかもしれませんが、
バイナリーオプションをする上でもFXのトレーダーがどういったポイントを見て取引をしているのか知るのは非常に大切なことです。
今回解説するチャートの見方を
「自分だったらどういったポイントがエントリーで有効になるのか?」
といった視点で考えてみてください。
バイナリーオプションで有効なトレード戦略
では早速チャートを使って解説していきます。
下記はUSD/JPYの日足のチャートです。
チャート上に2本の水平線を引いており、
上のラインがレジスタンスライン、下のラインがサポートラインとなっています。
サポートラインを2回ブレイクした後に再び価格が上昇してレンジの価格帯に戻り、直近ではサポートラインを再びブレイクしている状況です。
サポートラインをブレイクしているので相場の流れとしては、
売りの優位性が高い相場とみてとれます。
ではどのタイミングで売り注文を入れるのかについて僕の戦略を解説していきます。
おおまかな流れとしては相場全体が下方向への勢いが強くなっているので、その流れについていくようなエントリーを行います。
そしてまず認識として持つべきなのが、直近のサポートラインへのブレイクが本物なのかどうか確認しなければいけません。
このチャートを見ると高値同士をつないだトレンドラインを引き、そのトレンドラインと平行なラインを2本引いています。
① 高値を繋いだライン
② ①のラインと平行で安値の位置に合わせたライン
③ ①と②のラインと同じ間隔でもう1本平行に引いたライン
③のラインはサポートラインをブレイクしてつけた下ヒゲがレンジに戻ってきて上昇した時に止められたポイントでもあります。
なぜ③のラインを引いたかというと、この後価格がどのあたりまで下がるのかを確認する目安とするためです。
そして実際に予測通り③のラインできれいに反発しています。
話を戻しますが、直近のサポートラインへのブレイクが本物かどうかを確認するには、
1回ブレイク→上昇による戻し→ブレイクしたラインで止められて再び下がるかどうか
を確認する事により本物のブレイクと判断します。
そして今回抵抗となるサポートラインは以下の2種類があります。
2種類のサポートライン
① 日足のライン
② ①のラインを抜けた後の安値のライン
ではより詳しい状況を確認するために下位足を見ていきましょう。
下記のチャートは先程のチャートを4時間足に切り替えたものです。
戦略としては、この後上昇し①もしくは②のラインで上昇が止まり、再度下方向に切り替わったところを狙って売り注文を入れることになります。
実際にどちらかのラインで反発し下落した場合、
どのタイミングで下方向に切り替わったかを判断するかというと、ダウ理論に基づいたトレンド転換のタイミングを基準に判断を行います。
ダウ理論におけるトレンド転換については下記の記事で詳しく解説していますので、よくわからないという方は一度ご覧になってください。
この記事で得られる事相場の転換点が理解できる事により無駄なエントリーをさけ勝率を上げることができる ダウ理論を根拠にしたエントリーポイントを理解できるこんにちは松井です。今回の記事は、以前解説し[…]
トレンド転換を確認するために、先程のチャートの15分足を見ていきます。
このチャートでポイントとなるのは、
更新した高値の起点となった安値に引いたラインで、このラインを一度ブレイクし、再度上昇の戻しが入ってラインで止められて下がりだしたポイントがトレンド転換点となります。
仮に高値を更新してトレンドラインをブレイクした場合は、その高値の起点となった安値が転換点のポイントなります。
利確と損切りのポイント
そしてこの際の利確と損切りのポイントは、以下の通りです。
利確ポイント:最安値のラインの少し上
損切りポイント:②のラインの少し上
なぜこのポイントで利確を行ったほうがいいかというと、
ラインは万能じゃなく、必ずしもラインぴったりで反応するわけではなく手前やブレイクしてから反発することも往々にしてあるからです。
そして②のラインの少し上に損切りラインを設定するかというと、ここがエントリーの根拠が崩れるポイントだからです。
どういう事かというと、元々今回のエントリーは②のラインをブレイクすることによりトレンドが下方向に切り替わったと判断して行います。
そうにも関わらず再びラインを上抜けた場合は、この②のラインが転換点として機能していない可能性が出てくるため一度損切りをした方がいいと判断できます。
バイナリーオプションでのエントリーの考え方
上記のように、FXで取引するトレーダーは
目指す目標(利確)と撤退場所(損切り)を決めて戦略を練っています。
このような背景を認識した上でバイナリーオプションをする
我々もトレードして行かなければいけません。
そう考えると、このようなシチュエーションであれば
②の価格帯は反発する可能性が高く、また陽線から陰線となればその下落への勢いが強まる可能性が高まると考えます。
シンギュラリティ活用している方であれば、その際高い勝率のサインであれば迷わずエントリーしていきましょう!
相場の優位性
ここでもう一つ重要な視点もお伝えしておきます。
下記の画像はこの記事の最初に使用したUSD/JPYの日足のチャートです。
チャートを見れば高値を切り下げている状況で明らかに売りが優勢だということがわかります。
このチャートを見て「単純に売りが強いんだなぁ」という認識だけでなく、状況に応じた値動きの優位性捉える必要がある
ということです。
どういうことなのか、詳しく説明します。
下記のチャートで示したように①と②の下落では全く状況が違います。
①の下落の場合は、日足でみた時のレンジ内の下落であるため、まだ買いと売りが拮抗している状態です。
それに対して②の下落は、サポートラインをブレイクしているため下方向への優位性が強くなっています。
このように、どのような状況下で下がっているのか上がっているのかをしっかり確認することが重要となります。
もう1点付け加えると、具体的な現在地を把握することも重要です。
先程のチャートを見た時に現在の価格ではラインをブレイクしているので、一見すると売り注文を入れるのが有効に見えますが、事前に引いていたトレンドライン付近で反発する可能性があります。
単に価格が下がっているという局面だけを見て売りポジションを持ってしまうと予測に反した反発による損失を負ってしまう可能性がでてきまいます。
下降トレンドを形成して、価格が明確に下がっている状況だとしても「戻しの上昇をつけている場面」もあれば「さらに下がってきている場面」も出てきます。
ですので「現在地が戻しの上昇の途中」なのか、「戻しが終わって再度下がっている状況なのか」を把握しないと相場の優位性を味方につけることはできません。
相場の優位性についてまとめると
相場の優位性のまとめ
- 現在、方向性がどちらに流れているのか
- どういう状況下で下がっているのか、上がっているのかを確認
- 現在地がどこにきているのか
この3つの事項を確認することが必要となります。
バイナリーオプションをする上でもこのようなことがわかっていると、
例えば同じバンドウォークが発生している局面でも、
「このバンドウォークは勢いが続く可能性がある」
「このバンドウォークは勢いがそんなに続かないだろう」
といった捉え方ができるようになるわけです。
まとめ
今回の記事では僕が普段どのような視点・戦略を持ってトレードを行っているか、
またそれを踏まえバイナリーオプションをする場合、どのような点を意識しなけばいけないのかについてお届けしました。
今回の内容をまとめると
トレード戦略のポイント
- 長期足を踏まえた環境認識をする
- トレンド転換に注目する
- 入口・出口の戦略も意識する
- 相場の優位性を意識する
- バイナリーであれば局所的な分析と併用する
となります。
投資初心者の方にとっては少し難易度の高い話だっかかもしれません。
しかし、今後トレードで稼いでいきたいのであればこの考えは非常に重要となってきます。
ただし、今回の記事を読んだだけでは本当の意味で理解することはできません。
自分自身で実際のチャートを見ながら分析を行うことにより初めて身につける事ができるはずです。