- パラボリックSARの設定方法がわかる
- パラボリックSARの使い方がわかる
- パラボリックSARの攻略手法がわかる
こんにちは、松井です。
バイナリーオプションで勝つために必要なものはなんだと思いますか。
バイナリーオプションはギャンブルではなくれっきとした投資なので相場分析が必須です。
自分なりにインジケータを元に相場を分析できる手法を見つけておくのが大切なのです。
そこで今回は、数あるインジケータの中から「パラボリックSAR」というインジケータをご紹介します。
それほど有名なインジケータではありませんが、MT4には標準で入っていて、バイナリーオプションと相性の良いインジケータなので、扱えるようにしておくことでトレードの幅が広がるでしょう。
また、この記事ではパラボリックSARを利用したバイナリーオプションのトレード手法も解説していきますので、この記事を読めばすぐにトレードでパラボリックSARを使うことができます。
以下より学んで実践してみてください。
パラボリックSARとは?
パラボリックSARとは、バイナリーオプションの世界でよく知られている「RSI」を開発したJ.W.ワイルダーによって開発されたインジケータです。
パラボリックSARを表示すると、下記の画像のようにローソク足の上下に点が現れます。
この点がパラボリックSARです。
パラボリックSARは、点がローソク足の下にあるときは上昇トレンド、点がローソク足の下にあるときは下降トレンドを示しているので、パラボリックSARを見れば今どのようなトレンドが起きているか一目瞭然というわけなんです。
パラボリックSARはもっとも良く利用されているチャートソフト「MT4」に標準で組み込まれているインジケータなので、誰でも気軽に使うことができます。
今回の記事では、MT4を使ってパラボリックSARの使い方を解説していくので、まだMT4を使えるようにしていない人はぜひ使えるようにしておきましょう。
なお、MT4のダウンロード方法について、こちらの記事で細く解説していますので、参考にしてください。
この記事で得られる事MT4のセットアップができるようになる 口座開設の方法がわかる XMのリアル口座とデモ口座の違いがわかるこんにちは松井です。FXやバイナリーオプションの分析でMT4を使[…]
パラボリックSARの設定方法
それでは、実際にMT4を使ってパラボリックSARの設定方法を解説していきます。
パラボリックSARの設定方法
- 挿入→トレンド→インディケータ→Parabolic SAR
- ステップ:0.02
- 上限:0.2
- 色を決める
まずはパラボリックSARをチャート上に表示してみましょう。
挿入→トレンド→インディケータ→Parabolic SARの順で選択すれば表示することができます。
次に細かい数値を決めていくのですが、「ステップ」と「上限」は初期設定のままでOKです。
初期設定は、「ステップ:0.02」「上限0.2」になっています。
色はお好みですが、他に表示しているインジケータとのバランスや見やすさで決めると良いと思います。
今回は赤を選んでいます。
ここまでできれば、チャート上にパラボリックSARが表示されたと思います。
このような画面になっていれば、設定は完了です。
パラボリックSARの使い方
パラボリックSARは、トレンド転換を見極めるためのインジケータです。
つまり、パラボリックSARを見れば、この後どのようなトレンドが起こるかが分かるということです。
パラボリックSARの使い方
- ローソク足の下に出ている場合:上昇傾向
- ローソク足の上に出ている場合:下降傾向
パラボリックSARがローソク足の下に表示された場合は、それまで下降傾向だったとしても相場が上昇に転じる可能性が高く、パラボリックSARがローソク足の上に表示された場合は、それまで上昇傾向だったとしても相場が下降に転じる可能性が高いということを表します。
本来トレンドの転換点を掴むのは非常に難しいですが、パラボリックSARを利用するとトレンドの転換点が非常に分かりやすくなるんです。
しかし、「点が出た」というだけでトレンドが転換したと判断するのは非常に危険です。
点の数が多くなればなるほどトレンド転換の信憑性が高くなるので、点が3つもしくは4つ出るまで待ちましょう。
点が3つから4つ出れば、トレンド転換が起きたと判断して順張りでエントリーしても良いと思います。
エントリー方法別パラボリックSAR攻略法
バイナリーオプションでは、為替レートの動き通りにエントリーをおこなう「順張りエントリー」と為替レートの動きと逆方向にエントリーをおこなう「逆張りエントリー」でエントリーをおこなうことができます。
どちらがエントリーしやすいかは人それぞれだと思いますが、どちらでもエントリーできた方がエントリーチャンスを増やすことになり、稼ぎやすくなりますので、今回は「順張りエントリー」「逆張りエントリー」別に分けてパラボリックSARの攻略法を解説していきたいと思います。
パラボリックSARの攻略法
- 移動平均線とパラボリックSARを組み合わせた順張りエントリー
- パラボリックSARだけでできる逆張りエントリー
移動平均線とパラボリックSARを組み合わせた順張りエントリー
まずはパラボリックSARを利用した順張りエントリーの攻略法を解説します。
パラボリックSARはそもそもトレンド転換を判断するインジケータなので、順張りエントリーとの相性が良いのですが、単独使用ではエントリーをするだけの根拠としては少し信頼性に欠けてしまいます。
そこで、他のインジケータと組み合わせることによってパラボリックSARの信頼性を上げていきます。
利用するインジケータは「移動平均線」です。
移動平均線とは、一定期間の値動きの平均を線で繋ぐことで、値動きの方向性を示したテクニカル指標で、移動平均線を見れば、相場の方向性が分かってしまうんです。
移動平均線での方向性の見極め
- ローソク足が移動平均線より上にあり、移動平均線が右肩上がりになっていれば上昇トレンド
- ローソク足が移動平均線より下にあり、移動平均線が右肩下がりになっていれば下降トレンド
また、移動平均線の傾きにより、トレンドの強さを判断することもできます。
トレンドの強さ
- 上昇トレンドの時、移動平均線が右肩上がりであればあるほどトレンドの勢いが強い
- 下降トレンドの時、移動平均線が右肩下がりであればあるほどトレンドの勢いが強い
このように移動平均線を利用するだけで、大筋のトレンドを見極めることができます。
パラボリックSARと移動平均線を組み合わせることで、よりトレンドを正確につかむことができるようになるというわけなんです。
では、実際に移動平均線とパラボリックSARを組み合わせた順張りエントリーの攻略手順を解説していきます。
攻略手順
- 移動平均線を3本表示する(短期線・中期線・長期線)
- 移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスを確認
- パラボリックSARの点を確認
移動平均線を3本表示する(短期線・中期線・長期線)
まずはパラボリックSARと同時に移動平均線を3本表示しましょう。
MT4では、挿入→インディケータ→トレンド→Moving Averageの順で選択すれば、移動平均線を3本表示することができます。
次に期間の設定ですが、移動平均線の設定は人それぞれ好みがありますので、自分の使いやすい設定で構いません。
今回は、短期線(21)中期線(50)長期線(100)で設定しています。
色も同じくお好みで決めてください。
今回は、短期線(赤)中期線(黄)長期線(青)で設定しています。
このように3本の移動平均線とパラボリックSARが表示されたら設定は完了です。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスを確認
先ほど解説したように移動平均線は1本でもトレンドの方向性を教えてくれるのですが、3本表示することでさらにトレンドが発生する瞬間を判断することができるようになります。
このトレンドが発生する瞬間を判断する方法を「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と言います。
ゴールデンクロスとは、短期線が中期線、長期戦を下から突き抜けた時のことで上昇トレンドの始まりを示し、デッドクロスとは短期線が中期線、長期戦を上から突き抜けた時のことで下降トレンドの始まりを示すと言われています。
このゴールデンクロスとデッドクロスの特性を利用して、トレンドが起きそうかを判断します。
パラボリックSARの点を確認
ゴールデンクロス、デッドクロスが起きていることを確認したら次にパラボリックSARの点を確認します。
ポイントは、ゴールデンクロス、デッドクロス後にパラボリックSARの点が3つ以上連続していることです。
先ほどもお話ししましたが、パラボリックSARは3つもしくは4つ程度点が続けばトレンドが転換したと判断しても良いので、トレンド転換を示すゴールデンクロス、デッドクロスの後にパラボリックSARの点が3つ以上連続すれば、十分トレンド転換したと考えても良いというわけなんです。
このようにゴールデンクロス後3つ目の点が出たところで順張りエントリーを行いましょう。
この画像の場合だと「HIGH」でエントリーです。
この画像を見て頂ければ分かるようにゴールデンクロス、デッドクロスをしたとしてもすぐに短期線が戻ってしまうということもあるのですが、パラボリックSARを組み合わせることでゴールデンクロス自体の信頼性も挙げることができます。
簡単なのでぜひやってみてください。
【移動平均線の応用】移動平均線でパラボリックSARのダマシを回避する方法
パラボリックSARを利用していると、点が3つ出たはずなのにトレンド転換が起きなかったという「ダマシ」も起きてしまいます。
このようにダマシを防ぐためにも移動平均線が役に立つんです。
それが移動平均線の特性のひとつである「パーフェクトオーダー」です。
パーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の3つの移動平均線の傾きが一致した状態のことで、トレンドが発生していることを示します。
傾きが急なほどトレンドが強く、長くトレンドが継続する傾向にあるんです。
このパーフェクトオーダーが出ている時は強力なトレンドが発生していると考えても良いので、パラボリックSARの点がトレンド転換を示していたとしてもトレンド転換は起きないことも少なくありません。
結果として、トレンド転換が起きたというようなこともあるかもしれませんが、危険なのでエントリーを控える方が懸命ですし、ダマシ回避にもつながります。
パラボリックSARだけでできる逆張りエントリー
そもそもパラボリックSARはトレンド転換を判断するためのインジケータなので、逆張りエントリーとあまり相性が良くないように思います、
しかし、実際はパラボリックSARだけで逆張りエントリーをすることも可能です。
正確に言えば、トレンド転換が起こる前にトレンド転換が起こるものとして逆張りでエントリーをするという手法になります。
以下で解説していきます。
ローソク足とパラボリックSARがぶつかった時点でエントリー
本来パラボリックSARの点はトレンド転換を示すものです。
そのパラボリックSARの特性を利用して、パラボリックSARがローソク足とぶつかった時点でエントリーを行います。
エントリーの判断材料
- パラボリックSARがローソク足の下からぶつかったらローエントリー
- パラボリックSARがローソク足の上からぶつかったらハイエントリー
この画像の場合だと、ローソク足が下がってきてパラボリックSARとぶつかったのだから、次のトレンド転換が起きるはずなのでローエントリーという考えです。
実際に今回のパターンだとそのまま下降しています。
しかし、実際はトレンドを確認する前に逆張りをするので、この手法は少しリスキーです。
また、そもそもトレンドを判断するためのインジケータであるパラボリックSARを逆張りで使うのもあまり理にかなっていないと言えるので、順張りエントリーに苦手意識がないのであれば、パラボリックSARは順張りエントリーで利用した方が良いと思います。
【どうしても逆張りエントリーをしたい人向け】パラボリックSARとRSIを組み合わせる手法
どうしても逆張りエントリーでパラボリックSARを利用する場合により精度を挙げる方法があります。
それが「RSI」と組み合わせることです。
RSIは、今の相場が「買われすぎているのか」「売られすぎているのか」を判断するインジケータです。
RSIは、RSI値が30を下回ったら「売られすぎ」70を上回ったら「買われすぎ」と判断することができます。
そして、売られすぎ、買われすぎということは、レートが反発する可能性が高いということです。
この特性を利用して、パラボリックSARとローソク足がぶつかった時にRSIが「買われすぎ」「売られすぎ」を示していた場合にのみエントリーをしていきます。
このようにRSIを利用すれば、逆張りエントリーをおこなうタイミングがわかりやすくなります。
RSIを組み合わせることで、パラボリックSARでの逆張りエントリーの精度を挙げることができますので、逆張りエントリーでパラボリックSARを利用したい人はぜひ、やってみてください。
また、今回解説したRSIを利用して逆張りでエントリーをおこなうロジックはバイナリーオプションをやっていくうえで、必ず覚えておいた方が良い重要なロジックです。
以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ学んでみてください。
この記事で得られる事RSIの構成・計算式について理解できる RSIの使用上の注意点・攻略法について理解できる今回の記事ではオシレーター系のインジケーターであるRSIについて詳しく説明しま[…]
まとめ
今回は「パラボリックSAR」について解説してきました。
パラボリックSARは、トレンドの転換を示す非常に優秀なインジケータです。
今回の記事で紹介したような
- 移動平均線とパラボリックSARを組み合わせた順張りエントリー
- パラボリックSARだけでできる逆張りエントリー
のロジックを身につければ十分にトレードで勝つことができます。
為替相場は常に動いているため、バイナリーオプションをやっていると様々な場面に遭遇します。
そんな様々な場面に対応するためにも、トレードに利用できるロジックはひとつでも多く知っておいた方が良いので、ぜひパラボリックSARも使いこなせるようになることをおすすめします。
どんな場面でもエントリーができるようになれば、それだけ稼ぐチャンスも増えるはずです。
バイナリーオプションでは、エントリーの精度を上げるために様々なインジケータを組み合わせることも重要です。
インジケータの使い方はひとつでも多く知っておいた方が有利にトレードを進められるでしょう。