- モンテカルロ法のやり方がわかる
- モンテカルロ法で勝つための方法がわかる
- モンテカルロ法がバイナリーオプション初心者におすすめできない理由がわかる
こんにちは、松井です。
あなたは「モンテカルロ法」と言うのを聞いたことがありますか?
もし、聞いたことがあるとしたらカジノをされたことがあるのかもしれません。
モンテカルロ法はカジノにおける「最後まで実行できたら必ず利益が発生する」という賭け方なのですが、バイナリーオプションにおいてもモンテカルロ法を利用する方が増えてきました。
考え方としては、マーチンゲール法(通称マーチン)と同じようなものですね。
では、実際にバイナリーオプションでのモンテカルロ法の使用はアリなのかナシなのか?
個人的には、モンテカルロ法をバイナリーオプション初心者が利用するのはおすすめしません。
今回は、モンテカルロ法について徹底的に解説したうえで、バイナリーオプション初心者にモンテカルロ法がおすすめできない理由を解説していきます。
モンテカルロ法とは?
モンテカルロ法は、決まった法則で「数列」を書いていき、そこから導き出された額を次の勝負にベットしていく攻略法のことで、たくさんあるカジノゲームの中でも、配当が3倍(勝率33%)のゲームでよく使われている手法になります。
しかし、バイナリーオプションでモンテカルロ法を利用するときは、カジノで利用する方法と少し違った使い方をします。
バイナリーオプションにおけるモンテカルロ法とは、数列から導き出される数と勝敗を元に投資額を計算することで利益を出すことを目指していきます。
モンテカルロ法は非常に難しいので、以下で実際にバイナリーオプションに使用するとどうなるか検証しながら学んでいきましょう。
バイナリーオプションでモンテカルロ法を利用するとどうなる
今回の記事では僕がおすすめする「ハイローオーストラリア」でモンテカルロ法を利用したと仮定して検証していきます。
ハイローオーストラリアの詳しい解説は以下の記事をご覧になってください。
ハイローオーストラリアの口座開設をしたい方は以下のリンクから口座開設をすることができます。
利用するのはハイローオーストラリアの「スプレッド取引」です。
ペイアウト率は2倍にしてください。
※絶対にスプレッド取引のペイアウト率2倍である必要はありませんが、スプレッド取引のペイアウト2倍の方が計算が楽ですし、ペイアウトが高いので利益が残りやすいです。
次にメモを用意して「123」と数字を記入しておきましょう。
この「123」の両端を足した数字を賭け金とします。
つまり、1+3=4で4,000円が最初の賭け金だというわけです。
この後、買った場合は両端の数字を消していき、負けた場合は負けた額の数字を増やしていきます。
結果、最終的に紙に書かれている数字が1つ以下になった場合、必ず利益が出ているという仕組みです。
モンテカルロ法のやり方
- メモに「123」と数字を記入
- 数字の両端を足した金額が賭け金(123の場合であれば、4,000円)
- 勝った場合は両端の数字を減らす(123の場合であれば、2)
- 負けた場合は負けた額の数字を増やす(123の場合であれば、4千円賭けたので4を足して1234)
結果のシミュレーション
では実際どうなるかシミュレーションしてみましょう。
123からスタートするので、最初の賭け金は4,000円です。
数字 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 |
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 勝ち | -3,000円 |
234 | 6,000円 | 負け | -9,000円 |
2346 | 8,000円 | 負け | -17,000円 |
23468 | 10,000円 | 勝ち | -7,000円 |
346 | 9,000円 | 負け | -16,000円 |
3469 | 12,000円 | 勝ち | -4,000円 |
46 | 10,000円 | 勝ち | 6,000円 |
0 | 6,000円 |
このように最終的には必ず利益が出るという仕組みになっているんです。
メモに書きながらモンテカルロ法をやる場合は、以下のように書くと良いでしょう。
123 | 負け | -4,000 |
1234 | 負け | -9,000 |
12345 | 勝ち | -3,000 |
234 | 負け | -9,000 |
2346 | 負け | -17,000 |
23468 | 勝ち | -7,000 |
346 | 負け | -16,000 |
3469 | 勝ち | -4,000 |
46 | 勝ち | 6,000 |
0 |
モンテカルロ法で勝つためには
ここまで見て頂いた通り、モンテカルロ法は途中で辞めずに最後まで続ければ、最後には必ず勝つことができます。
しかし、注意して頂きたいことがあります。
それは「資金」と「勝率」です。
先ほどの例では、定期的に勝っているため、それほどマイナス額が大きくなることはありませんでしたが、もし途中で勝てずに連敗が続いてしまったら資金が底を尽きる可能性があります。
例えば、最初に5連敗した場合には、
数字 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 |
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 負け | -15,000円 |
123456 | 7,000円 | 負け | -23,000円 |
12346567 | 8,000円 | 負け | -31,000円 |
このように、一時的にマイナス31,000円もの損失になってしまうんです。
また、次の取引は、数字が12345678となるため賭け金が9,000円必要になります。
つまり、今までの損失金額31,000円と次の賭け金9,000円を足した40,000円がスタート時点で手元になければ、これ以上取引を継続することはできないということです。
モンテカルロ法は、あくまで最後まで取引を続けてこそ利益がでる手法なので、資金が尽きてしまえば意味がありません。
ではこのまま10連敗した場合はどうなるかみていきましょう。
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 負け | -15,000円 |
123456 | 7,000円 | 負け | -23,000円 |
12346567 | 8,000円 | 負け | -31,000円 |
12345678 | 9,000円 | 負け | -40,000円 |
123456789 | 10,000円 | 負け | -50,000円 |
12345678910 | 11,000円 | 負け | -61,000円 |
1234567891011 | 12,000円 | 負け | -73,000円 |
12345678901112 | 13,000円 | 負け | -86,000円 |
10連敗した場合、マイナス86,000円もの損失になります。
次の取引をするためには1234567890111213で14,000円必要になるので、スタート時点で手元に10万円持っていなければ継続が困難になってしまいます。
このようにモンテカルロ法で利益を出すためには、資金が底を尽きる前に利益を出す「勝率」も必要になってくるんです。
勝率が極端に低い状態でモンテカルロ法をやろうとすると間違いなく先に資金が尽きてしまうでしょう。
モンテカルロ法で勝つのは不可能ではありませんが、勝ちたいのであれば「潤沢な資金力」「一定の勝率」が揃ってから取り組むべきだと言えるでしょう。
モンテカルロ法で勝つためには
- モンテカルロ法を最後まで継続できる資金を用意する
- 連敗が続かないだけの勝率を維持する
- 資金力と勝率を両立した状態で取り組む
初心者がモンテカルロ法をやるべきではない3つの理由
ここまででモンテカルロ法について解説してきました。
確かにモンテカルロ法は最後まで継続してやれば、誰でも利益を出すことができる手法です。
しかし、個人的にはバイナリーオプション初心者の方にモンテカルロ法はおすすめできません。
ここでは、個人的にバイナリーオプション初心者の方にモンテカルロ法がおすすめできない理由を書いていきたいと思います。
おすすめできない理由
- モンテカルロ法はあくまで確率論で勝てる見込みがある
- 勝率を維持するのが難しい
- 精神的にキツい
モンテカルロ法はあくまで確率論で勝てる見込みがある
バイナリーオプションは結局のところ、確率論上で「期待値」を追って資金を増やす投資です。
なので、全て数字による根拠があった上で取引を行うべきなんです。
モンテカルロ法は確かに確率論では勝てる見込みがあります。
しかし、先ほどお話ししたように実際に勝てるかどうかは個人の勝率や資金力にも左右されるので、自分自身で検証して勝てる根拠がないのであればモンテカルロ法をやるべきではありません。
もし、モンテカルロ法をやりたいのであれば、一度デモ取引などで検証してみてください。
デモ取引で成功して勝てる根拠があるのであれば、取り組んでみても良いかもしれません。
(マーチンに限らず、全ての手法において、「検証」という作業は必須となってきますのでいきなり実弾で取引しないことをオススメします)
勝率を維持するのが難しい
バイナリーオプション初心者であれば、まだロジックも身についておらず、それほど高い勝率を維持できていないはずです。
もし、勝てたトレードがあったとしてもそれは「運」の要素が強かったのではないでしょうか。
バイナリーオプションはギャンブルではありませんので、継続して勝ち続けられないと意味がありません。
どんなトレーダーも勝率100%なんてことはあり得ませんが、損益分岐点(勝率54.05%)を確実に超えれるようになれば、継続して利益を出すことができるようになります。
モンテカルロ法をやりたいのであれば、普通にトレードをして継続して損益分岐点を超えれる勝率が維持できるようになってからでも遅くはありませんので、まずは実力で勝率を維持できている状態を目指すべきです。
バイナリーオプションは「High」か「Low」の2択で取引をするため、どうしてもギャンブルのように取り組む人が後を絶ちません。そのような状態でモンテカルロ法をやれば、いつか必ず大損をしてしまうでしょう。
まずは、ロジックをしっかり学んで継続的に勝てる状態を目指すべきです。
精神的にキツい
先ほどお話ししたようにモンテカルロ法を使って負けてしまうと、負けている間は多くの損失が出ることになります。
そうなった時にほ投資初心者であれば、メンタルが崩れて正常な判断ができなくなるんです。
モンテカルロ法は、確かに最後まで実行できれば利益が出る手法ではありますが、分かっていても目の前で自分のお金がみるみる無くなっていく状況に耐えられる人はいません。
本来バイナリーオプションをやるうえでは、このように事態を避けるために自分のメンタルが保てる範囲の金額で取引をしていくべきです。
一方で取引金額を強制的に決められるモンテカルロ法はバイナリーオプション初心者に向いているとは言えません。
バイナリーオプションでメンタルを正常に保つためには、資金管理が重要です。モンテカルロ法のように資金を運用するのではなく、自分がメンタルを保てる範囲で資金管理を行いましょう。
そして、資金管理をおこなううえでは、資金に対してどの程度をエントリー額に当てるのか、そしてそのエントリー額だったら破産確率はどのくらいでドローダウン率がどのくらいで…といったシミュレーションをしていなければ意味がありません。一般的にいう資金管理の事ですがこれについてバイナリー資金を増やすための原理原則「特別講義」の動画で少し解説しているので興味がある方はご覧ください。
まとめ
今回の記事では、バイナリーオプションで注目されている取引手法「モンテカルロ法」について解説しました。
最後にモンテカルロ法についておさらいしておきましょう。
モンテカルロ法のやり方
- メモに「123」と数字を記入
- 数字の両端を足した金額が賭け金(123の場合であれば、4,000円)
- 勝った場合は両端の数字を減らす(123の場合であれば、2)
- 負けた場合は負けた額の数字を増やす(123の場合であれば、4千円賭けたので4を足して1234)
確かにモンテカルロ法は最後まで実行できれば、必ず利益が出る取引手法ではありますが、バイナリーオプション初心者の方にはあまりおすすめできません。
おすすめできない理由
- モンテカルロ法はあくまで確率論で勝てる見込みがある
- 勝率を維持するのが難しい
- 精神的にキツい
モンテカルロ法をやるのであれば、損益分岐点(勝率54.05%)を継続的に超えれるようになったうえで、モンテカルロ法で勝てるかどうかをしっかり検証してからでも遅くはありません。
まずはバイナリーオプションの基本をしっかり理解して、継続的に勝てる状態を目指していきましょう。
興味があれば下のページから見てみてください。