こんにちは、松井です。
チャートを見ているとよく耳にする三尊ですが、きちんと理解していますか?
なんとなくは理解していてもよくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、チャートパターンとして非常に有名な「三尊におけるエントリーポイントの嘘」について解説します。
「エントリーポイントの嘘」とは、どういうことかというと、一般的に言われている三尊のエントリーポイントについて、「僕が間違っていると感じた部分」と「三尊における正しいエントリーポイント」について解説していきます。
そして、その疑問を理解することにより、理にかなった正しいエントリーポイントを探す参考にもなりますのでぜひご覧ください。
- 一般的に語られる間違った三尊のエントリーポイントについて理解できる
- 三尊における正しいエントリーポイントが理解できる(理にかなったエントリーができる)
三尊とは
上昇トレンドにおいて、高値圏で以下の画像のように3つの山を形成したパターン(真ん中の山が1番大きい)を
「三尊」またの名を「ヘッドアンドショルダー」と呼びます。
(下の図の赤い四角で囲んだ部分です)
ヘッド = 頭
ショルダー = 肩
という意味ですね。
- 強いトレンド転換サイン
- ダブルトップより強い転換サイン
一般的に言われている間違ったエントリーポイント
一般的に言われている「三尊が発生してた時の間違ったエントリーポイント」を3つ紹介します。
間違ったエントリーポイント①
1つめのエントリーポイントは3つめの山の頂点を狙ってエントリーする方法です。
「1つめの山の頂点と3つめの山の頂点は同じ価格で反発する」という考えのもとに行います。
あらかじめ1つめの山の頂点の価格に水平線を引いておき、3つめの山を形成している時にそのラインに達したら逆張りのエントリーする方法です。
この手法が間違っている理由
以前の「ダウ理論」の記事で説明しましたが、
トレンドの転換点=押し安値をブレイクしたポイント
となります。
なので、このエントリーポイントに達した時点では、まだ相場は上目線で捉えられているのでこのまま1つ目の山の頂点のラインをブレイクし上昇を続ける可能性は十分にあります。
ダウ理論について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ちなみに1つ目の山の頂点のラインをブレイクした後、2つめの山の頂点の価格で反発を狙った方が勝てる確率が高くなります。
しかし、このエントリーポイント自体も先ほどと同じで、この時点ではまだ相場が上目線であることから他に大きな根拠がない限り、エントリーはオススメできません。
間違ったエントリーポイント②
2つめのエントリーポイントは、3つめの山を形成した後
ネックライン(1つ目の山と2つ目の間の谷の部分で引いたライン)をブレイクした時にLowエントリーする方法(順張り)です。
この手法が間違っている理由
一時的にはブレイクしたとしても、ネックライン付近で価格がもみ合うことが多々あるため
Lowエントリーを行なったとしてもそのまま素直に価格が下がってくれるとは限らないからです。
間違ったエントリーポイント③
3つめのエントリーポイントは
2つめのエントリーポイントよりさらに価格が下がった所でエントリーする方法です。
このポイントは、ネックライン(1つ目の山と2つ目の間の谷の部分で引いたライン)をブレイクし、ネックライン付近でのもみ合いも無く、連続して陰線を引いたりして、相場の流れが下方向に切り替わったように見えるポイントです。
この手法が間違っている理由
つまり、ネックラインをブレイクして陰線を引いているのを確認して順張りのエントリーを行なったとしても再び反発してしまい、その結果負けてしまう可能性があるということです。
三尊での正しいエントリーポイント
他の記事でも言っていますが、エントリーにおける大前提として「トレンドの流れと同じ方向へのエントリーの方が勝率が高い」ということを覚えておいてください。
この「正しいエントリーポイント」の場合、すでに安値を切り下げており、トレンドも下方向に切り替わっていて、意識されるであろうネックラインでの反発を狙うのは理にかなっているというわけです。
三尊の形について
今回は説明がしやすいように図形で説明しましたが
実際のチャートでは谷の部分や山の頂点の位置がずれたりして、綺麗な形を描かないこともあるということを覚えておいてください。
また、僕が作成したバイナリーオプションの教科書では他のチャートパターンについても詳しく解説していますので是非ご覧になってください。
まとめ
今回の記事では、一般的に言われている三尊での間違った3つのエントリーポイントについて解説しました。
三尊の特徴を理解した上で、ダウ理論をもとにエントリーポイントを探せば
非常に理にかなったエントリーを行うことが可能となりますので
ぜひしっかりと理解して普段の取引に取り入れてみてください。
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