- グランビルの法則が何なのかわかる
- グランビルの法則の見方がわかる
- グランビルの法則を利用した取引方法がわかる
こんにちは、松井です。
あなたは「グランビルの法則」と言うのを聞いたことがありますか?
グランビルの法則は、投資の数ある攻略法の中でも最強と言われている手法で、バイナリーオプションでも使うことができます。
投資の世界で最強と言われている攻略手法なので、知っておいて損はありません。
そこで今回は「グランビルの法則」について見方から取引のタイミングまで徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、グランビルの法則にある「買い」と「売り」の8つのパターンを理解し、エントリーの根拠の1つを手に入れることができるでしょう。
以下より学んで実践してみてください。
グランビルの法則とは?
グランビルの法則とは、相場における「買い」と「売り」の8つのパターンのことで、1960年代にアメリカの著名な投資分析家であるジョセフ.Eグランビルが考案した法則です。
1960年代に考案された手法にも関わらず60年経った現代においても十分通用する手法とされています。
元々はFXや株式投資で活用されている手法ですが、バイナリーオプションでも活用することができるんです。
グランビルの法則の「買い」と「売り」の8つのパターンについては、後ほど詳しく説明します。
グランビルの法則を利用するために
グランビルの法則で利用するのは「ローソク足」と「移動平均線」です。
ローソク足はあなたもご存知だと思いますので、ここでは移動平均線について学んでいきましょう。
移動平均線
移動平均線とは、一定期間の値動きの平均を線で繋ぐことで、値動きの方向性を示したテクニカル指標で、移動平均線を見れば、相場の方向性が分かってしまうんです。
移動平均線での方向性の見極め
- ローソク足が移動平均線より上にあり、移動平均線が右肩上がりになっていれば上昇トレンド
- ローソク足が移動平均線より下にあり、移動平均線が右肩下がりになっていれば下降トレンド
また、移動平均線の傾きにより、トレンドの強さを判断することもできます。
トレンドの強さ
- 上昇トレンドの時、移動平均線が右肩上がりであればあるほどトレンドの勢いが強い
- 下降トレンドの時、移動平均線が右肩下がりであればあるほどトレンドの勢いが強い
このように移動平均線を利用するだけで、大筋のトレンドを見極めることができます。
移動平均線の設定方法
移動平均線について理解できたら、次はMT4を利用した移動平均線の設定方法を解説していきます。
移動平均線の設定方法
- 挿入→トレンド→インディケータ→Moving Average
- 期間:20日
- 色を決める
挿入→トレンド→インディケータ→Moving Averageの順で選択すれば表示することができます。
次に期間を決めていくのですが、本来グランビルの法則は株式投資で使うために考案された法則で、長期的な分析を得意としているため、「200日」を利用することが多いです。
しかし、バイナリーオプションではそのような長い取引は無いので、「20日」で設定しましょう。
色はお好みですが、他に表示しているインジケータとのバランスや見やすさで決めると良いと思います。
今回は赤を選んでいます。
ここまでできれば、チャート上に移動平均線が表示されたと思います。
このような画面になっていれば、設定完了です。
グランビルの法則の8つのパターン
それでは実際にグランビルの法則の8つのパターンについて解説していきます。
8つのパターンのうち、4つが「買いシグナル」で残りの4つが「売りシグナル」です。
バイナリーオプションにおいては、単純に「買いシグナル」であれば「High」、売りシグナルであれば「Low」と考えて構いません。
買いシグナル
まずは買いシグナルから解説していきたいと思います。
最初に以下の図を見てください。
チャートをシンプルに図で表しました。
この図の中で矢印で表してあるところがグランビルの法則で注目すべき「買いシグナル」です。
1つずつ解説していきます。
買いシグナル①
1つめのポイントは、移動平均線とローソク足の乖離が大きくなったポイントです。
考え方としては、「移動平均線は過去の値動きを平均化したものである以上、大きく離れれば必ず近くまで戻るだろう」というものです。
しかし、必ず戻ると約束されているわけではありませんし、トレンドにも逆らう事になってしまうので注意が必要です。
攻略するポイントとしては、大きく離れた時点ではなく「反発が始まったポイント」でHighエントリーすることをおすすめします。
買いシグナル②
2つめのポイントは、移動平均線とローソク足が交差するポイントです。
考え方としては、「移動平均線を超えるとローソク足は超えた方向に向かいやすくなる」というものです。
Highエントリーするときは、必ず移動平均線を下から上へ交差したときにしましょう。
逆に上から下へ交差したタイミングだと「売りのシグナル」になってしまうので注意が必要です。
一時的に価格が伸びることも多いですが、一方ですぐさま反発することが多いポイントでもあるので、短期取引もしくはかなり長い取引時間で取引することをおすすめします。
買いシグナル③
3つめのポイントは、一瞬だけ移動平均線を下回ってから再び移動平均線を越えたポイントです。
考え方としては、「一旦下落したものの、再度上昇したのだから、買いの勢いが強い」というものです。
移動平均線を越えてからHighでエントリーしても良いと思いますし、短時間取引であれば、反転したところですぐにエントリーしても良いと思います。
どちらにせよ「反転してから」というのがポイントですので、移動平均線を下に抜けたからといってエントリーせずに、反転を待ちましょう。
買いシグナル④
4つめのポイントは、移動平均線まで戻らずに再び上昇を始めたポイントです。
考え方としては、「上昇トレンドと言えども、必ず下落と上昇を繰り返しながら進んでいくが、その中の下落が少ないということは、上昇する勢いが強い」というものです。
移動平均線を下に抜けずに反発したら強い「買いのシグナル」ですので、Highでエントリーしましょう。
売りシグナル
次に、売りシグナルを解説していきたいと思います。
買いシグナル同様、以下の図を見てください。
この図の中で矢印で表してあるところがグランビルの法則で注目すべき「売りシグナル」です。
1つずつ解説していきます。
売りシグナル①
1つめのポイントは、移動平均線とローソク足の乖離が大きくなったポイントです。
考え方としては、「移動平均線は過去の値動きを平均化したものである以上、大きく離れれば必ず近くまで戻るだろう」というものです。
しかし、必ず戻ると約束されているわけではありませんし、トレンドにも逆らう事になってしまうので注意が必要です。
攻略するポイントとしては、大きく離れた時点ではなく「反発が始まったポイント」でLowエントリーすることをおすすめします。
売りシグナル②
2つめのポイントは、移動平均線とローソク足が交差するポイントです。
考え方としては、「移動平均線を超えるとローソク足は超えた方向に向かいやすくなる」というものです。
Highエントリーするときは、必ず移動平均線を上から下へ交差したときにしましょう。
逆に、下から上へ交差したタイミングだと先ほど解説した「買いのシグナル」になってしまうので注意が必要です。
一時的に価格が伸びることも多いですが、一方ですぐさま反発することが多いポイントでもあるので、短期取引もしくはかなり長い取引時間で取引することをおすすめします。
売りシグナル③
3つめのポイントは、移動平均線を上回ってから再び移動平均線を下回ったポイントです。
考え方としては、「一旦上昇したものの、再度下落したのだから、売りの勢いが強い」というものです。
移動平均線を越えてからLowでエントリーしても良いと思いますし、短時間取引であれば、反転したところですぐにエントリーしても良いと思います。
どちらにせよ「反転してから」というのがポイントですので、移動平均線を上に抜けたからといってエントリーせずに、反転を待ちましょう。
売りシグナル④
4つめのポイントは、移動平均線まで戻らずに再び下落を始めたポイントです。
考え方としては、「下落トレンドと言えども、必ず下落と上昇を繰り返しながら進んでいくが、その中の上昇が少ないということは、下落する勢いが強い」というものです。
移動平均線を上に抜けずに反発したことを確認したら、強い「売りのシグナル」ですので、Lowでエントリーしましょう。
実際に為替チャートを見ながら分析してみよう
ここまででグランビルの法則の基礎をわかりやすく解説しました。
ある程度どのポイントで「High」「Low」をすれば良いか分かったのではないでしょうか。
ここからは今回勉強したことを踏まえて、実際のチャート画面(MT4)を利用してグランビルの法則が使える場所を見ていきましょう。
今回は60分足を利用してチャートを分析していきます。
買いシグナルが現れているチャート
実際にチャートでグランビルの法則を見ていきましょう。
赤い丸をつけているところは、一瞬だけ移動平均線を下回ってから再び移動平均線を越えています。
つまり、考え方としては、「一旦下落したものの、再度上昇したのだから、買いの勢いが強い」というもので、買いのサイン③で紹介したパターンであることがわかりますね。
移動平均線も上向きに変わり、上昇しているので、買いのサインとして「High」でエントリーをしても良いでしょう。
もし、このポイントで「High」でエントリーをしていた場合、その後為替レートは上昇していますので勝てていたことが分かりますね。
もうひとつ紹介していきます。
赤い丸をつけているところは、移動平均線とローソク足の乖離が大きくなったポイントです。
つまり、考え方としては、「移動平均線は過去の値動きを平均化したものである以上、大きく離れれば必ず近くまで戻るだろう」というもので、買いのサイン①で紹介したパターンであることがわかりますね。
移動平均線は下向きですが、あまりに移動平均線との乖離が激しいので、反発を疑っても良い場面です。
結果は反発して移動平均線近くまで戻っていますので、反発が始まったポイントで「High」でエントリーをしていれば勝てていた事になります。
しかし、リスクも高いので、必ず反発を確認してからエントリーをするようにしましょう。
売りシグナルが現れているチャート
青い丸をつけているところは、移動平均線とローソク足が交差するポイントです。
つまり、考え方としては、「移動平均線を超えるとローソク足は超えた方向に向かいやすくなる」というもので、売りのサイン②で紹介したパターンであることがわかりますね。
移動平均線も下向きに変わっていますし、下落していくと判断して「Low」でエントリーをしても良い場面です。
結果はそのまま下落していますので、移動平均線を下に抜けた場面で「Low」でエントリーをしていれば勝てていた事になります。
最後にもうひとつ見ていきましょう。
青い丸をつけているところは、移動平均線まで戻らずに再び下落を始めたポイントです。
つまり、考え方としては、「下落トレンドと言えども、必ず下落と上昇を繰り返しながら進んでいくが、その中の上昇が少ないということは、下落する勢いが強い」というもので、売りのサイン④で紹介したパターンであることがわかりますね。
移動平均線も下向きですし、移動平均線を上に抜ける力はないと判断し、「Low」でエントリーをしても良い場面です。
結果はそのまま下落していますので、移動平均線に届かなかった時点で「Low」でエントリーをしていれば勝てていた事になります。
まとめ
今回は、投資の世界で最強と言われている手法である「グランビルの法則」について解説してきました。
最後におさらいをしておきましょう。
グランビルの法則
- グランビルの法則①:移動平均線とローソク足の乖離が大きくなったポイント
- グランビルの法則②:移動平均線とローソク足が交差するポイント
- グランビルの法則③:移動平均線を上回って(下回って)から再び移動平均線を下回った(上回った)ポイント
- グランビルの法則④:移動平均線まで戻らずに再び下落(上昇)を始めたポイント
グランビルの法則が60年も前に考案された手法にも関わらず、現代でも利用されているのは、それだけ勝てる手法だからです。
バイナリーオプションもあくまで投資の一種ですので、投資で有効だと言われている手法はバイナリーオプションでも有効だと言えます。
バイナリーオプションをやるのであれば、グランビルの法則はしっかりと覚えておきましょう。
グランビルの法則に限った話ではありませんが、新しい手法を学んだら一度デモトレードで試してみる癖をつけておくと、自分に合った手法を見つけやすいくなります。
ぜひ、グランビルの法則も試してみてください。