- CCIの使い方がわかる
- CCIのメリット・デメリットがわかる
- CCIとRSIを併用した具体的なエントリー方法がわかる
こんにちは松井です。
インジケーターを利用しようと思っても色々あってよく分からないと思っていませんか?
インジケーターはトレンド系、オシレーター系とたくさんの種類が存在しており全てを理解するのは大変と思われても仕方がないことと思います。
今回の記事ではオシレーター系のインジケーターの1つである
CCI
について解説します。
CCIとRSIを使った具体的なエントリー方法や使用上の注意点などを詳しく解説していますのでご覧になってください。
CCIとは
CCI(商品チャンネル指数「Commodity Channel Index」の略)とはFXやバイナリーオプションのテクニカル分析に使用するインジケーターの1つです。
CCIは買われすぎ・売られすぎを表すオシレーター系のインジケーターなのですが、RSIなどの他のオシレーター系のインジケーターが0%〜100%の間で表されるのに対して、CCIの場合は下限と上限の数値が決まっておりません(つまり-100未満や100以上になることも多々あります)。
CCIの計算式
それではCCIの計算式について解説します。
CCIの計算式
CCI = (TP-MA) ÷ (0.015×MD)
基準値:TP = (高値+安値+終値) ÷ 3
基準値の単純移動平均:MA = TPのN本分の単純移動平均
平均偏差:MD = {(MA-TP1)+(MA-TP2)+…+(MA-TPN)} ÷ N
*:一般的には「N」は、14が使われる事が多いです
この計算式を見せられてもピンときませんよね。
CCIがどんなインジケーターなのか簡単に説明すると、
「単純移動平均線との距離が過去の平均に比べてどうか」
というのを示したインジケーターです。
つまり、移動平均線よりも現在の価格が高ければCCIはプラス、低ければマイナスになります。
そして移動平均線と現在の価格が同じであればCCIはゼロになります。
CCIの使い方
では具体的なCCIの使い方について解説していきます。
CCIはオシレーター系のインジケーターですので、相場の過熱感を測るのに使用されます。
一般的には±100を基準とし、
相場の過熱感
- 100以上で買われすぎ
- -100以下で売られすぎ
として判断されます。
以下の画像は、ローソク足の下にCCIを表示したチャートを示しており、CCIの数値が100以上の部分(赤い四角)が買われすぎの−100以下の部分(青い四角)が売られすぎのゾーンを示しています。
そして、このゾーンを使ったエントリー手法としては以下のルールが一般的に使用されます。
CCIをエントリー手法
- CCIが100のラインを上から下に突き抜ける → 売りエントリー
- CCIが-100のラインを下から上に突き抜ける → 買いエントリー
それでは実際のチャートで確認してみましょう。
下記のチャートの赤の縦線の部分を見て下さい。
CCIが基準である100のラインを上から下に突き抜けた後、下降トレンドが発生しているのがわかると思います。
このサインを確認した所で売り注文を入れトレンドに乗って利益を伸ばし続けるのが一般的な使い方です。
注意ポイント
今回紹介したエントリー手法は順張りでのエントリーが一般的なFXで有効に働きます。
逆張り手法が一般的なバイナリーオプションではこのルールだけで勝つのは難しいでしょう。
CCIのメリット・デメリット
CCIのメリットとデメリットについて解説します。
CCIのメリット
CCIのメリット
- 順張りと逆張りエントリーどちらにも使える
- 値動きに対して反応が早い
順張りと逆張りエントリーどちらにも使える
CCIはオシレーター系のインジケーターですので、相場が買われすぎのサインを示せば下降、売られすぎのサインを示せば上昇に転じると予測できます(逆張り)。
また、トレンドの発生を確認することができれば順張りのトレードにも使用することができます。
値動きに対して反応が早い
CCIはシグナルの発生が早いとされているEMA(指数移動平均)よりも値動きに対して反応が早いのがメリットです。
反応が早いことによって、相場の転換をいち早く察知することが可能となります。
EMA(指数移動平均)とは
EMA(指数移動平均)は単純移動平均線よりも直近の価格に重点置いた移動平均線で相場に対して敏感に反応する特徴を持っています。
詳しくは以下の記事で解説しています。
この記事で得られる事移動平均線の構成・計算式について理解できる 移動平均線の効果的な使い方と使用上の注意点を理解できるこんにちは松井です。移動平均線はトレードする上で重要なチャートなのはなんとな[…]
CCIのデメリット
CCIのデメリット
- ダマシが起こりやすい
- CCIのみではエントリーの根拠としては弱い
ダマシが起こりやすい
メリットの部分でお伝えしましたが、CCIは値動きに対して反応が早いのが大きなメリットです。
しかし、反応が早いということは裏を返せばダマシが起こりやすいというデメリットを持つということになります。
また、±100の値を基準にしたとしてもCCIには上限と下限が無いため、±200まで達することも往々にしてあります。
その結果、一見相場の転換のサインや売買のサインが発生したとしても予測した通り相場が進まずにダマシに遭うことも当然起こりえます。
CCIのみではエントリーの根拠としては弱い
上記のダマシの話と関連するのですが、単純にCCIにおける売買のサインだけでエントリーを行うだけではダマシに遭いやすいため、エントリーの根拠として弱くなってしまいます(勝率が低い)。
ですので、CCI単体で使用するのではなく他のインジケーターと併用することによりダマシを回避し根拠を強めたほうがいいでしょう。
他のインジケーターを併用する時は、
逆張り手法であれば他のオシレーター系のインジケーターを使用し、
順張りを行うのであればトレンド系のインジケーターを使用して根拠を強めるとよいでしょう。
他のインジケーターについては以下のリンクからご覧になってください。
バイナリーオプションCCIの攻略法
それではCCIを使ったバイナリーオプションのエントリー手法を紹介します。
今回紹介する手法はCCIとRSIを併用した逆張りの手法です。
具体的なエントリーのルールは以下のとおりです。
Highエントリーの条件
- CCIが-100以下、RSIが30以下にである事を確認
- CCIが-100、RSIが30のラインを下から上に突き抜けを確認
- 次のローソク足でHighエントリー
では実際のチャートを使って解説します。
下記画像はUSD/JPYの5分足にCCIとRSIを表示したチャートです。
赤の縦線を引いた部分で上記で示したエントリーの条件である「CCIが-100、RSIが30のラインを下から上に突き抜け」が確認できます。
そして条件を満たしたローソク足の次のローソク足が始まったタイミングでエントリーします。
エントリーの結果、しっかりと陽線が引かれているので勝利できた場面ですね。
Lowエントリーの場合はHighエントリーと反対になります。
Lowエントリーの条件
- CCIが100以上、RSIが70以上である事を確認
- CCIが100、RSIが70のラインを上から下に突き抜けを確認
- 次のローソク足でLowエントリー
MT4でのCCIの挿入方法
MT4画面上部の「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Commodity Channel Index」をクリックしてください。
期間:ローソク足何本分を計算に用いるか?(一般的には14を使用)
適用価格:「Close」に変更して下さい(RSIと合わせるため)
初期設定では100と-100にラインが引かれていますが、追加でラインを引きたい場合は「レベル表示」タブで、「追加」をクリックし、「レベル設定」の項目に表示させたいラインの値を入力し、最後に「OK」をクリックすれば完了です。
まとめ
今回の記事では、オシレーター系のインジケーターであるCCIの使い方について解説しました。
CCIは、逆張り・順張りどちらの手法にも使用でき、値動きに対して反応が早いというメリットを持つ反面、ダマシに遭いやすいというデメリットを持っています。