- ハイローオーストラリアにおけるスプレッドの正体がわかる
- スプレッドへの対策がわかる
こんにちは、松井です。
ハイローオーストラリアにあるスプレッド取引とはどういう取引か知っていますか?
「スプレッド」と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、
1pipsの価格の違いで勝敗が変わってしまうバイナリーオプションにとっては非常に重要なポイントです。
そこで今回の記事では、ハイローオーストラリアのスプレッドについて解説します。
単純に「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」の事を想像した方も、「HighLow」取引におけるスプレッドに関しても詳しく解説していますので必ずご覧になって下さい。
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ハイローオーストラリアのスプレッド取引とは
「スプレッド」とは、そもそも英語で「広げる」または「延ばす」という意味を表す言葉です。
FXでの取引経験がある方であればご存知だとは思いますが、FXにおけるスプレッドとは「売値と買値の差」を示しています(つまり価格差の事を指します)。
ではハイローオーストラリアにおける「スプレッド」とは何を示すかというと、大きく以下の2つを指します。
ハイローのスプレッドとは
「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」というスプレッド取引
HighLow取引で判定時刻によって価格差が発生する現象
1つ目の「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」は、ハイローオーストラリアの取引画面で見たことがある方も多いと思いますが、2つ目の判定時刻によるレートの差によるスプレッドに関しては知らない方も多いのではないでしょうか?
それではそれぞれ詳しく解説していきます。
ポイント
ハイローオーストラリアの取引画面の見方や取引方法がわからない方は以下の記事で確認してみてください。
こんにちは、専業トレーダーの松井です。ハイローオーストラリアの取引方法を詳しく知りたいとお考えですか?この記事では、ハイローオーストラリアの取引方法について実際の画像などを使い、どこよりもわかりやすく解説していきます。 […]
「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」
HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」とは、ハイローオーストラリアにおける取引タイプの事です。
通常の取引とスプレッド取引の違い
では「HighLow」と「HighLowスプレッド」、「Turbo」と「Turboスプレッド」で何が異なるかというと、「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」ではスプレッド(価格差)が設けられているため、エントリーの時点で不利な価格で約定されてしまうということです。
通常の取引であれば、現在の価格からHighかLowかを予測すれば良いだけですが、スプレッド取引になると現在の価格にスプレッド幅を加えた価格からHighかLowを予測する必要があります。
つまり、スプレッド幅がある分だけ予測が難しくなるんです。
実際の取引画面でスプレッド取引を確認
文章だとわかりにくいので実際の取引画面を使って解説します。
以下の画像はハイローオーストラリアの「HighLowスプレッド」のUSD/JPYの15分取引を選択した画面です。
注目して欲しいのが「High」と「Low」の価格です。
現在価格は109.186円に対してHighは109.189円、Lowは109.183円となっています。
このように現在価格に対してエントリーの間で価格差が設けられているのがスプレッド取引の特徴です。
通貨ペア別スプレッド幅一覧
ハイローオーストラリアのスプレッド幅は通貨ペアや時間帯によって大きく変動します。
そこで通貨ペア別のスプレッド幅を確認しておきましょう。
ただし、スプレッドは時間帯によっても変動するので絶対この通りにスプレッドが発生するわけではありませんが、あくまで目安として覚えておいてください。
通貨ペア別スプレッド幅
- AUD/JPY:±0.20
- AUD/NZD:±0.20
- AUD/USD:±0.20
- CAD/JPY:±0.20
- CHF/JPY:±0.30
- EUR/AUD:±0.40
- EUR/GBP:±0.30
- EUR/JPY:±0.30
- EUR/USD:±0.20
- GBP/AUD:±0.60
- GBP/JPY:±0.50
- GBP/USD:±0.30
- NZD/JPY:±0.20
- NZD/USD:±0.20
- USD/CAD:±0.20
- USD/CHF:±0.20
- USD/JPY:±0.20
このように比較してみると、値動きが大きい通貨ペアであるほどスプレッドが広がりやすい傾向にあるのが分かります。
通貨ペア別にスプレッド幅を覚えておくのが難しいという人は、値動きが大きい通貨ペアほどスプレッドが広がりやすいと覚えておくと覚えやすいのではないでしょうか。
スプレッド取引のデメリット
スプレッド取引のデメリットについて実際に取引をシミュレーションしながら解説していきます。
こちらは先程の「HighLowスプレッド」のUSD/JPYの15分取引の画面です。
仮にあなたがこのタイミングでHighエントリーを行ったとします。
すると現在価格は109.186円にもかかわらず、109.189円でポジションを保有することとなります。
エントリー後、価格が上昇し判定時刻の時点で価格が109.190円以上だった場合、取引は勝ちとなります。
一方、判定時刻の時点で価格が109.186円以下だった場合は取引は負けとなり掛金は没収されてしまいます。
では仮に判定時の価格が109.188円だったとします。
本来、エントリーした時の価格は109.186円だったわけですからスプレッドの無い「HighLow」で取引を行っていれば取引には勝つことができていました。
しかし、エントリー時に不利な価格で約定される「HighLowスプレッド」を選択したがために本来であれば勝てていた取引でも負けてしまいます。
これがスプレッド取引におけるデメリットです。
スプレッド取引のメリット
このようにスプレッド取引は不利な価格で約定されるというデメリットを持つ反面、ペイアウト倍率が高く設定されているのが大きなメリットです。
以下は「HighLow」と「HighLowスプレッド」のペイアウト倍率を比較した表です。
取引時間 | HighLow | HighLowスプレッド |
15分 | 1.85倍(54.05%) | 2.00倍(50%) |
1時間 | 1.90倍(52.63%) | 2.00倍(50%) |
1日 | 1.95倍(51.28%) | 2.00倍(50%) |
( )は損益分岐点を表示
以下は「Turbo」と「Turoスプレッド」のスプレッド倍率を比較した表です。
取引時間 | Turbo | Turboスプレッド |
30秒 | 2.00倍(50%) | 2.20倍(45.45%) |
1分 | 1.95倍(51.28%) | 2.10倍(47.62%) |
3分 | 1.90倍(52.63%) | 2.05倍(48.78%) |
5分 | 1.85倍(54.05%) | 2.00倍(50%) |
( )は損益分岐点を表示
このように最低でもペイアウト倍率2.00倍、Turboスプレッドの30秒取引に関しては2.20倍までペイアウト倍率が引き上げられています。
当然、ペイアウト倍率が高いほど利益率は高くなります。
例えば、HighLowの15分取り引きの場合、ペイアウト倍率は1.85倍ですので利益を出すには最低でも54.05%以上の勝率が必要となるのですが(掛金が一定の条件)、スプレッド取引の場合だとペイアウト倍率が2.00倍なので勝率50%を超えれば利益を出すことができます。
スプレッド取引を行うべきか?
ここまででスプレッド取引のメリットとデメリットをお伝えしましたが、結論をお伝えすると、僕自身このスプレッド取引の利用はおすすめできません。
確かに他の取引タイプと比べてペイアウト倍率のは大きなメリットです。
しかし、それ以上にスプレット発生によるデメリットの方が大きいと考えているからです。
実際に取引画面を見ればわかるのですが、通貨ペアによってはスプレッドの幅が1pips〜2pipsなんて場合もあります。
「たかが1pips」
と感じるかもしれませんが、この1pipsで勝率が大きく変わってきます。
ちなみにスプレッドの大きさは、通貨ペアやその時の相場によって変動します。
つまりハイローオーストラリアによって負けやすいようにスプレッドを設定できるということです。
スプレッド取引をおこなう場合の攻略法
ここまでスプレッド取引に対して否定的な意見を述べてきましたが、スプレッド取引を行いたいのであれば自分の手法の獲得pips(逆張り手法であれば反発幅、順張り手法であれば順張り方向の幅)が大きい場合のみ利用してもいいでしょう。
つまり、スプレッドに影響されないくらい価格が動くと想定できるならスプレッド取引は非常に有効ということです。
HighLow取引におけるスプレッド
ここまで「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」というスプレッド取引について解説してきましたが、実はスプレッドが発生しないはずの「HighLow」でもスプレッドが存在します。
どういう事か説明します。
「HighLow」の15分取引の場合、同時に3つの判定時刻が並びます(15分を選択し、右上の「全ての資産」からどれでもいいので1つ通貨ペアを選択してください)。
当然ですが、基本的に3つの判定時刻の価格は同じはずです。
しかし、1つの判定時刻に一定数の注文(一定数の金額)が入ると下記の画像のように判定時刻によってスプレッド(価格差)が発生します。
これが「HighLow」におけるスプレッドです。
「一定数の注文が入った場合に発生する」=「皆がエントリーするポイントで発生する可能性が高い」
という事になるので非常に厄介な仕組みです。
このスプレッドが発生することによって何が起きるかというと
「MT4上のチャートでは勝っているはずなのにハイローオーストラリアでの取引では負けた」
といった事が発生してしまいます。
スプレッドへの対策
ではこのスプレッドへの対策としては、以下の2つがあります。
スプレッドへの対策
- 獲得pipsが大きい通貨ペアを選択
- 「HighLow」ではなく「Turbo」を利用
獲得pipsが大きい通貨ペアを選択
エントリー前に当日の相場を分析し、自分の手法を使った時に獲得pips(逆張り手法であれば反発幅、順張り手法であれば順張り方向の幅)が大きい通貨ペアを選択して取引を行いましょう。
そうすることにより、スプレッドが発生したとしても勝つ可能性が高くなります。
「HighLow」ではなく「Turbo」を利用
エントリーをTurboで代替できるのであればHighLowではなくTurboで取引を行うのもスプレッド対策となるでしょう。
この方法は全てのロジックで使用できるわけではなく、5分足のロジック限定の方法です。
バイナリーオプションでよく使用されるロジックとして「5分足の切り替わるタイミングでエントリー(5分後判定)」があります。
このロジックのエントリー方法としては、
- HighLow15分取引で残り時間がちょうど5分00秒になったタイミングエントリー
- 電波時計を見ながらローソク足が切り替わるタイミングでTurbo5分でエントリー
この2つが考えられます。
この2つの方法のペイアウト倍率を比べると、
- HighLow15分取引:1.85倍
- Turbo5分取引:1.85倍
となっており、HighLow15分取引の方が有利なペイアウト倍率となっています。
まとめ
今回はハイローオーストラリアにおけるスプレッドについて詳しく解説しました。
ハイローオーストラリアにおけるスプレッドは以下の2つがあります。
2つのスプレッド
- 「HighLowスプレッド」と「Turboスプレッド」というスプレッド取引
- 「HighLow」で判定時刻によって価格差が発生する現象
どちらも現在の価格とエントリー時で価格差が発生する取引でトレーダーにとっては大きなデメリットとなります。
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