今日は、多くの人が「出口のない迷路」に迷い込んでしまう
『局所分析』について、その本質と賢い付き合い方をお話しします。
「聖杯探し」という、終わらない旅
局所分析とは、インジケーターやローソク足の形から、
「ピンポイントのエントリータイミング」を探る作業です。
そして、多くのトレーダーが、
ここで「完璧なインジケーターの組み合わせ(=聖杯)」
を探すという、終わらない旅に出てしまいます。
 なぜ、その旅は終わらないのか?
理由は、とてもシンプルです。
・インジケーターの数は、数百種類。組み合わせは無限。
・相場の状況(トレンドかレンジか)によって、機能する組み合わせは常に変わる。
・さらに、あなたの大局分析との相性も考慮しなければならない。
これら全てを考慮した**「唯一絶対の正解」など、そもそも存在しない**からです。
だから、巷でよく目にする
「RSIが●●で、移動平均線が●●なら勝率90%!」
といった手法が、あなた自身の手では機能しないのは、当然のことなのです。
では、どうすればいいのか? 2つの現実的な道
この複雑怪奇な「局所分析」と向き合うには、現実的に2つの道があります。
道①:検証を重ね、自分だけの“最適解”を見つける
まず大局分析を身につけた上で、それに合うインジケーターの組み合わせを、あなた自身が時間をかけて検証し、見つけていく、という正攻法です。
道②:信頼できる“ロジック”に、その作業を任せる
複雑な組み合わせの検証作業を、自分で行うのではなく、
すでに優位性が証明されたロジック(サインツール)に任せる、という合理的な方法です。
ちなみに僕は、後者を選びました。
何百というインジケーターと、無数の相場パターンを組み合わせ、膨大な時間をかけて検証し、
その中から「長期間にわたって、統計的に優位性が認められたロジック」だけを選び抜き、サインツールとして落とし込んでいます。
大切なのは、あなたが“納得”できる道を選ぶこと
局所分析を、自分自身で探求していくのも素晴らしい道です。
僕のように、その複雑な作業を信頼できるパートナー(ツール)に任せ、
自分はより大きな戦略(大局分析)に集中する、というのも一つの賢い道です。
 どちらを選ぶにせよ、
「局所分析とは、本来とても複雑で、一筋縄ではいかないものだ」
という事実を、まずは正しく認識してください。
それが、あなたが“聖杯探し”という不毛な旅から抜け出すための、第一歩になります。
 【次回の予告】
明日は、この講座の“光”となる『大局分析』の具体的な方法と、
鉄板のエントリーポイントについて、詳しく解説します。
お楽しみに。